PTAの活動ってなんだろう?
フルタイムで働きながら、息子の保育園行事と娘の学校行事。
なんと忙しいことだろうと思いながら、なんとか職場の理解を得て、必死で参加しました。
ようやく息子が小学校に上がったタイミングで、多少の余裕ができ、本部役員に立候補しました。
富岡小学校へ異動する先生がうらやましがられるというほど良い環境の富岡小学校。
6年前、娘の就学前説明会にて、当時の校長先生の挨拶で、「富岡小には3つの良いがあります。まず子供たちがよい。次に先生が良い。そして保護者が良い」というようなことをおっしゃっていました。
先生が先生を褒める、保護者も褒める学校とはなんと素敵だろうと感動したものです。
当事者として中に入ってみて、何がそれほどまで良いといわれる理由なのだろうかと考えていましたが、他校と比べた時にそれがよくわかりました。
他校に子供を通わせている友人より、「PTAの係が決まらず、先生から電話が直々にあったよ。先生も大変だよね。」とそんな会話をしました。恐らく、順に電話をかけていたのではないでしょうか。先生方には子供たちの学びに全力でサポートしてほしいところ、そのような雑務におわれては負担が増すわけです。
そこで、富岡はどうかと考えたとき、一子につき1回係を担う制度は合理的であると思ったのです。
また、均等に係をやることで、保護者も学校と関わり、保護者同士顔を合わせる機会が増えて、相手の顔や子供の姿が見え、理解が深まる。これが良い学校といわれる所以ではないか?!
このところ、PTAの必要性や参加は任意であることが議論される記事をよく目にするようになりました。
小さな妹弟がいたり、介護が必要であったり、家庭環境は人それぞれ異なる中、互いを尊重して無理なくやれる範囲で参加するのが本来の活動であるべきと思います。人は強制されることを嫌うものですし、強制するようなことがあってはならないと思います。戦後からどうも変わっていないPTAのようですが、だからこそ、この様変わりした時代とともによりよい方向にシフトしていくチャンスです。
「こうあるべき」という概念に囚われず、柔軟な考えを持ち合わせ、もっと富小が豊かな学校になるためにも、保護者も自発的に何か新しい事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
たとえば、保護者でもITリテラシーが高い方、語学力の高い方、運動能力の高い方、料理や裁縫が得意など、自分の得意な事を先生と共に議論してイベント実施してみるなど。教壇に立って先生のサポートをしてみる。時間がとれないから役立つ物品の寄付を提案なんていうのもよいかもしれません。我が子だけで無く、広い視点ですべての子供が豊かになれる環境にすることは、結局我が子の幸せに繋がるのだと思います。
保護者が生き生き活動している姿は、きっと子供にも良い刺激になると信じています。
何か皆さんで一緒に出来ること、やりたいことを提案して、子供だけでなく大人も尊重される社会を富小から発信できると良いですね。 文責 清宮